|
内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
岩井 圭也(イワイ ケイヤ)
1987年大阪府出身。2018年『永遠についての証明』で第九回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。23年本作で山本周五郎賞候補、24年『われは熊楠』で直木賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 岩井 圭也(イワイ ケイヤ)
1987年大阪府出身。2018年『永遠についての証明』で第九回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。23年本作で山本周五郎賞候補、24年『われは熊楠』で直木賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
写真家の藤谷緑里はアラスカに向かっていた。かつて親友のリタは、温暖化により故郷が水没の危機にあることを世界に知らしめるべく、登山家として名を上げようとした。だが冬季デナリ単独行中、消息を絶ってしまう。山頂から“完全なる白銀”を見たいという言葉を残して。メディアはリタの登頂を疑い“詐称の女王”と書き立てた。緑里は彼女が見たものをカメラに収めるため、リタの幼馴染シーラと共にデナリに挑む決意をしたのだ。しかし北米最高峰への登攀は苛酷だ。零下四〇度のブリザード、高度障害―極限状態の先にあったものは。著者最大スケールの感動作!山本周五郎賞ほか文学賞にノミネート!