内容紹介：城主の参勤交代の御供で一路江戸へやってきた夏目要之助。深川で粋な辰巳芸者の松吉に一目惚れした要之助は、失踪した娘探しにひと肌脱ぐが……。笑いあり、人情ありの時代シリーズ第４弾！
「妹のように可愛がっていたお駒がいなくなっちまったんです」参勤交代で江戸にやってきた美園藩の徒目付・夏目要之助は、深川で一目惚れした辰巳芸者の松吉ことお松から人探しを頼まれた。「深川小町」と評判のお駒が行方知れずとなったが、町方や岡っ引きもあてにならないという。神隠しか？江戸で暇を持て余していた要之助は、お松のために下目付の清兵衛と捜索に乗り出すが…。笑いと人情に溢れた時代シリーズ第４弾！

稲葉　稔(イナバ　ミノル)
１９５５年、熊本県生まれ。脚本家などを経て、９４年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる。「隠密船頭」シリーズと「浪人奉行」シリーズで第９回日本歴史時代作家協会賞の文庫書き下ろしシリーズ賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）