「看護管理者としての実践は、時に苦渋に満ちた決断をしなければならないことがある。そうした機会は以前と比べて増えているのではないかと思う。けれども私の一〇年は人々を信頼し誠実に仕事をすることが不変的な価値でありパワーであることを教えてくれた」（「まえがき」）。「ナーシング・トゥデイ」誌連載の「井部俊子のマネジメント日誌」単行本化第二弾。聖路加国際病院副院長・看護部長に就任し組織構築に邁進した時期に書かれた前著『マネジメントの魅力』に続き、本書は看護管理の実践家として円熟し、そして自らのポリシーに基づきその職を辞するまでの「日誌」をまとめた待望の続編である。
もくじ情報：一九九九年四月の始まり；議事進行；ボランティアの受け入れ；マネジメント・コントロール；「注意事項」の話；「良い病院」を考える；ためらいの一瞬；くりかえされる反省；すてきな忘年会；病院の西暦二〇〇〇年〔ほか〕

井部　俊子(イベ　トシコ)
１９６９年聖路加看護大学卒業、聖路加国際病院に勤務。１９７９年婦長。１９８０年、聖路加看護大学大学院看護学研究科修士課程入学。１９８２年修了。１９８７年、日本赤十字看護大学講師。１９９０年、聖路加看護大学大学院看護学研究科博士課程入学。１９９３年聖路加国際病院看護部長・副院長就任、２００１年博士（看護学）取得、２００３年５月より聖路加看護大学教授、現在に至る。１９９５年から２００１年５月まで、日本看護協会第二副会長。２００１年６月より日本看護協会監事（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）