超音波により振動するキャビテーション気泡は、圧壊という機構により数千度、数百気圧という極限状態や、ラジカル生成、化学反応促進などの作用をもたらす。ソノプロセスは、超音波振動による物理的作用も積極的に取り入れ、超音波の特徴を総合的に利用することを目指している。
もくじ情報：１　超音波の利用とソノプロセス；２　キャビテーション‐小さな泡の大きな力；３　ソノプロセス；４　バイオ系への応用；５　環境応用；６　エネルギー関係への応用；７　ソノプロセスの材料応用；８　今後の展開

飯田　康夫(イイダ　ヤスオ)
独立行政法人産業技術総合研究所先進製造プロセス研究部門超音波プロセス研究グループ長。１９７７年東京理科大学卒。１９８０年京都大学理学研究科博士課程化学専攻中退。同年通商産業省工業技術院名古屋工業技術試験所入所。理学博士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）