内容紹介：イギリス正統派経済学の財政経済思想と受容過程をテーマに、特に受容過程について深く掘り下げられた良書。伝統的自由観に基礎をおくイギリス正統派経済学の思想を数々の文献から分析し、その受容過程を考察する。
もくじ情報：第１編　イギリス正統派の財政経済思想（アダム・スミスの自由観の基礎；アダム・スミスの自由観と国家義務；トーマス・ロバート・マルサスの経済学および財政学への貢献―マルサス『人口論』再考；デイヴィド・リカードの経済学と租税観；リカード経済学とマルサス経済学の比較再考；ジョン・スチュアート・ミルの自由観と財政思想；ジョン・スチュアート・ミルの租税思想）；第２編　イギリス正統派の財政経済思想の受容過程（西周と津田真道によるイギリス正統派経済学の洗礼；神田孝平の経済学および財政学への貢献；田口卯吉の経済思想と財政思想；天野為之の経済学と財政学；福沢諭吉の経済思想と財政思想）

大淵　三洋(オオフチ　ミツヒロ)
１９５７年静岡県三島に生まれる。１９８０年日本大学経済学部卒業。１９８５年日本大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得満期退学。１９９８年Ｖｉｓｉｔｉｎｇ　Ｒｅｓｅａｒｃｈ　Ｆｅｌｌｏｗ，Ｐｒｏｆｅｓｓｏｒ：Ｔｈｅ　Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ　ｏｆ　Ｈｉｓｔｏｒｉｃａｌ　Ｒｅｓｅａｒｃｈ，Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙ　ｏｆ　Ｌｏｎｄｏｎ。Ｒｅｓｅａｒｃｈ　Ｓｃｈｏｌａｒ：Ｔｈｅ　Ｌｏｎｄｏｎ　Ｓｃｈｏｏｌ　ｏｆ　Ｅｃｏｎｏｍｉｃｓ　ａｎｄ　Ｐｏｌｉｔｉｃａｌ　Ｓｃｉｅｎｃｅ，Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙ　ｏｆ　Ｌｏｎｄｏｎ。現在、日本大学国際関係学部教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）