内容紹介：　東京藝術大学出版会が発行する初の楽譜「チャイコフスキー『弦楽のためのセレナーデ』ピアノ独奏版」。　　この楽譜は、チャイコフスキーの「弦楽のためのセレナーデ」作品48を、ピアノ独奏用に編曲したもの。原曲は、クラシック音楽の中でも屈指の名曲の一つであり、プロ・アマを問わず世界中のオーケストラや弦楽合奏団のスタンダードなレパートリーとして親しまれ、またテレビCM等にも用いられるなど、広く一般に愛好されている作品です。　瑞々しい喜びに満ちた第1楽章、優雅なワルツ、深い情緒とペーソスを湛えたエレジー、躍動感とエネルギーに溢れるフィナーレ　 の4つの楽章からなり、その清新で親しみやすい曲想だけでなく、弦楽器群の掛け合いや絡み合いという合奏の精妙さも大きな魅力を放っています。　　弦楽パートの多彩な連携による表情豊かな名作を、本学器楽科（ピアノ）の角野裕教授が、1台のピアノの独奏用に編曲したこの版は、原曲の音楽内容を最大限に盛り込んだトランスクリプションであり、ピアノ演奏のソリスティックな魅力を併せ持った新たなレパートリーとして評価されています。