人工物でも筋肉でもなく、患者さん自身の脂肪であたたかくやわらかな乳房を再建する「穿通枝皮弁」。運動機能を損なわない、患者さんの個性に合わせた乳房再建をモットーに、この最新技術を研鑽してきた再建医が、乳房再建の“今”を紹介。
もくじ情報：序章　「乳房再建」が私のライフワークになるまで；第１章　他人事ではない病「乳がん」；第２章　「乳房再建術」の現在；第３章　私が「穿通枝皮弁」法を選ぶ理由；第４章　「同時再建」と「二期再建」；第５章　「乳房温存手術」の再建術；第６章　「オーダーメイド」の再建術；第７章　体験記―「穿通枝皮弁」で乳房再建した女性たち；第８章　術後のケアと生活；第９章　乳房再建の疑問にお答えしますＱ＆Ａ

佐武　利彦(サタケ　トシヒコ)
１９６４年、富山県生まれ。１９８９年久留米大学医学部を卒業。東京女子医科大学形成外科、鹿児島市立病院形成外科、川口市立医療センター外科などを経て、２００８年から横浜市立大学附属市民総合医療センター再建外科准教授。２０００年より穿通枝皮弁による乳房再建術を手がけ、高い成功率を残している。海外の形成外科のシンポジウムや学会にも積極的に参加し、最新技術の習得にも注力。日本形成外科学会認定形成外科専門医、日本外科学会認定外科専門医、日本乳癌学会乳腺認定医（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）