見て、読んで分かる現代に残る葬制と墓制の実際。葬は日本人の民俗・文化・歴史であるという理念のもと、各地で行なわれる葬制の意味を明らかにし、葬式、葬礼の各段階に込められた宗教感情や、葬具の持つ供養の意味を究明する。
もくじ情報：１　葬法論―凶癘魂と鎮魂（古代の殯；自然葬法と鎮魂　ほか）；２　葬具論―その宗教的観念（葬送幡と天蓋；杖と笠・蓑　ほか）；３　葬儀論１―臨終儀礼（仏教の臨終儀礼；民俗の臨終儀礼）；４　葬儀論２―殯歛儀礼（通夜；発喪　ほか）

五来　重(ゴライ　シゲル)
１９０８年茨城県日立市に生れる。１９３２年東京大学文学部印度哲学科を卒業。１９３６年同大学院を満期退学。１９３９年京都大学文学部史学科を卒業。１９４２年高野山大学教授に就任。１９５５年大谷大学教授に就任。１９６２年文学博士の学位を受ける。１９７８年大谷大学名誉教授に就任。１９９３年１２月１１日逝去。享年８５歳（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）