日本型ファミリービジネスにとっての挑戦は、ファミリーとビジネスシステムの強みと能力の両方を十分に引き出すためのリーダーシップとビジネスモデルを開発することである。「並行的プランニングプロセス」は、これらの問題を扱うために開発し広範囲に利用されているツールである。
もくじ情報：第１部　なぜグローバル・ビジネス・ファミリーにとってプランニングが必要なのか（なぜファミリービジネスは悪戦苦闘しているのか；ファミリー計画と事業計画の策定を同時進行させる）；第２部　人間の価値を生み出す（ファミリーの価値観と企業文化；ファミリーとビジネスのビジョン：ファミリーのコミットメントを探る）；第３部　ファミリーとビジネスの戦略（ファミリーの戦略：ファミリーの参加に関するプランニング；ビジネス戦略：会社の将来の計画；ファミリービジネスを成功へと導くための投資）；第４部　ファミリーとビジネスのガバナンス（ファミリービジネス・ガバナンスと取締役会の役割；ファミリー・ガバナンス：ファミリー集会とファミリー協定）；第５部　企業形態のファミリービジネスの受託責任（木を植える人々）

カーロック，ランデル(カーロック，ランデル)
創業者リーダーシップにおけるベールガマス・ロイスト冠教授で、ＩＮＳＥＡＤにおけるファミリー企業のためのウエンデル国際センターの創立ダイレクター。米国ミネソタ州の聖トーマス大学でファミリー企業分野の初代教授となり、ファミリービジネスセンターの創立者も務めた。ＮＡＳＤＡＱ上場企業の創立者で、前会長・最高経営責任者も歴任した。カーロックは、ミネソタ大学で教育・トレーニングにおける修士、戦略経営分野のＥＭＢＡ、ＰｈＤ（博士号）を取得し、ロンドン精神医学研究所で心理療法の訓練を受け、資格を取得している