ニーチェが発狂する前年に書かれた、ニーチェ自身によるニーチェ本の解説。「なぜ私はこんなに賢いのか」ほか。

「私の言葉に耳を傾けてくれ！私はこれこれの者であるのだから。どうか、私のことを勘違いしないでもらいたい！」。精神が壊れる直前に、超人、偶像、価値の価値転換など、自らの哲学の歩みを、晴れやかに痛快に語った、ニーチェ自身による最高のニーチェ公式ガイドブック！

ニーチェ，フリードリヒ(ニーチェ，フリードリヒ)
１８４４‐１９００。ドイツの思想家。プロイセン生まれ。プロテスタントの牧師の家系。ボン大学神学部に入学するが、古典文献学に転向。２４歳の若さでバーゼル大学の教授になるが、処女作『悲劇の誕生』が学界で反発され、事実上、アカデミズムから追放される。キリスト教道徳、近代市民社会、西洋形而上学などをラディカルに批判して、２０世紀以降の文学・思想・哲学に大きな影響をあたえてきた。晩年は精神錯乱に陥って、死去