「わくわくＪＩＴ研究」で見えてきたこと。一見、難しそうなジャスト・イン・タイムだが、条件次第では、短期間でＪＩＴの入門から中級くらいに到達し、業績のＶ字回復をはたすことも可能だということ。その条件とは、（１）「早作り」や「まとめ作り」より「納期に引き寄せて」「ロットを刻んで作る方が得」と幹部達が口で言っても「ホントかな？」と容易に分からないのが普通だが、「紙飛行機折りゲーム」で遊ぶと一発で納得し、わくわくしてくること。（２）トップ経営者の熱意と理解次第で、典型的なロット生産工場が３年くらいで、１個流し工場に変身できること。（３）経理など本社サイドが「利益よりキャッシュ」など、「短いリードタイム」奨励の現場サポートができることである。この研究会報告は、これら三つの条件についての「テンプレート（手引書）」のほか、導入成功事例や、企業の現実問題を本音で語ってもらったコラムなどもできる限り紹介している。
もくじ情報：１　はじめに；２　機能関係俯瞰図（現場・本社・ＩＴ各分野のつながりと全社最適）；３　進め方の手引き（上からスーッと読んで分かるレシピ―）（品質管理；生産リードタイム短縮入門・初級編；生産リードタイム短縮中級・上級編；生産技術；生産計画とＩＴ；わくわくＪＩＴ発の急所）；４　コラム；５　付録