「がん」と告知された瞬間から襲われる不安や落ち込み。それは時として、治療よりもつらく、治療の妨げになることも…。がんに負けない「心」の支え方。精神腫瘍医の専門家ががん患者さんと、ご家族のために「心の治療」をわかりやすく解説。
もくじ情報：第１章　がん患者が抱える心の重さと身体に与える影響（「告知」から始まる精神腫瘍科のサポート；「心を救う」診療　精神腫瘍科の広がり　ほか）；第２章　心のプロセスと心的外傷後成長（がん患者さんがたどる３つの心のプロセス；心的外傷後成長によって人としての成長を遂げる）；第３章　求められている心のケア精神腫瘍科外来から（患者さんの本当の痛みとは；夫の深い思いが認知症の妻を変えた　ほか）；第４章　心と身体の症状　適応障害、うつ病、せん妄（心の３大疾患と身体の症状；適応障害の症状と治療法　ほか）；第５章　精神腫瘍科で行われている心のケアとは（がん患者の心に向き合う精神腫瘍科の診察室；心の問題は、本当にがんに影響を与えるのだろうか　ほか）

大西　秀樹(オオニシ　ヒデキ)
１９８６年、横浜市立大学医学部卒業。藤沢病院、横浜市立大学医学部精神科講師、神奈川県立がんセンター精神科部長、埼玉医科大学精神腫瘍科教授を経て、埼玉医科大学精神科教授、埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科診療部長。がん患者と家族の精神的なケアを専門とする、精神腫瘍医。家族ケアの一環として始めた、遺族の悲しみに耳を傾ける全国初の「遺族外来」が大きな反響を呼ぶ。著書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）