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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
榎本 泰子(エノモト ヤスコ)
1968年東京生まれ。東京大学文学部国文学科卒業、同大学大学院総合文化研究科修了。博士(学術)。専門は比較文化・中国近代文化史。同志社大学助教授を経て、中央大学文学部教授。著書に『楽人の都・上海―近代中国における西洋音楽の受容』(サントリー学芸賞・日本比較文学会賞)、『上海オーケストラ物語―西洋人音楽家たちの夢』(島田謹二記念学藝賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 榎本 泰子(エノモト ヤスコ)
1968年東京生まれ。東京大学文学部国文学科卒業、同大学大学院総合文化研究科修了。博士(学術)。専門は比較文化・中国近代文化史。同志社大学助教授を経て、中央大学文学部教授。著書に『楽人の都・上海―近代中国における西洋音楽の受容』(サントリー学芸賞・日本比較文学会賞)、『上海オーケストラ物語―西洋人音楽家たちの夢』(島田謹二記念学藝賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
「敦煌」は戦前より日本人の西域へのあこがれを象徴する言葉だった。戦後閉ざされた中国への扉が開いた時、空前のシルクロードブームがわき起こる。一九八〇年代、NHK特集が高視聴率を記録し、平山郁夫の展覧会に人びとが詰めかけ、井上靖の歴史小説『敦煌』は世紀の大作として映画化された。日本人が大陸に寄せたロマンとは何か。あの熱狂はなぜ生まれ、なぜ消えたのか―。日中関係のこれからを考えるために、今改めて検証する。
もくじ情報:第1章 井上靖と「敦煌」(戦前の西域ブーム;歴史学と文学の出会い;戦後日中文化交流のなかで);第2章 日中国交正常化とNHK「シルクロード」(日本の国際化とブームの始まり;閉ざされた扉が開く時;「シルクロード」の舞台裏);第3章 改革開放と映画『敦煌』(日中映画界と徳間康快;映画『敦煌』の製作;現地ロケの困難;作品の評価と歴史的意義);第4章 平山郁夫の敦煌(『仏教伝来』という天啓;歴史の色;シルクロードへの旅;初めての中国;日本外交と敦煌);第5章 大国化する中国とシルクロード(ブームから個別の体験へ;中国の変貌;シルクロードを見る目)