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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
ドリアン助川(ドリアンスケガワ)
1962年、東京都生まれ。詩人・作家・歌手。明治学院大学国際学部教授。小説『あん』はフランス、イギリス、ドイツ、イタリア、レバノン、ポーランドなど世界中で翻訳され、2017年、フランスの「DOMITYS文学賞」と「読者による文庫本大賞(Le Prix des Lecteurs du Livre du Poche)」を受賞。著書多数。『線量計と奥の細道』で2019年日本エッセイストクラブ賞を受賞。日本ペンクラブ常務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) ドリアン助川(ドリアンスケガワ)
1962年、東京都生まれ。詩人・作家・歌手。明治学院大学国際学部教授。小説『あん』はフランス、イギリス、ドイツ、イタリア、レバノン、ポーランドなど世界中で翻訳され、2017年、フランスの「DOMITYS文学賞」と「読者による文庫本大賞(Le Prix des Lecteurs du Livre du Poche)」を受賞。著書多数。『線量計と奥の細道』で2019年日本エッセイストクラブ賞を受賞。日本ペンクラブ常務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
何をやってもうまくいかない「ボク」は、明日が見えない闇のなかでもがいていた。そんなある夜、ぶらりと立ち寄った小さな飲食店で、さまざまな猫の特徴がしるされた一枚の紙に心をうばわれる。それは店で料…(続く)
何をやってもうまくいかない「ボク」は、明日が見えない闇のなかでもがいていた。そんなある夜、ぶらりと立ち寄った小さな飲食店で、さまざまな猫の特徴がしるされた一枚の紙に心をうばわれる。それは店で料理をつくる夢ちゃんが描いた「猫の家族図」だった。行き場を失った猫に寄りそう彼女は、「ボク」に猫と自分の秘密を打ち明け、ふたりは大切な約束をする―。闇の底から輝きだす光、胸に灯る温かないのちの物語。