|
内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
沢庵 宗彭(タクアン ソウホウ)
1573‐1646年。安土桃山時代から江戸時代前期にかけての臨済宗の僧。大徳寺住持。父は但馬国守・山名祐豊の重臣・秋庭綱典。柳生宗矩と親交を結び、徳川家光に近侍した。沢庵の剣禅一如の思想は、剣術以外にも影響を与え、槍術の一指流や柔術の起倒流乱などを生んだ 沢庵 宗彭(タクアン ソウホウ)
1573‐1646年。安土桃山時代から江戸時代前期にかけての臨済宗の僧。大徳寺住持。父は但馬国守・山名祐豊の重臣・秋庭綱典。柳生宗矩と親交を結び、徳川家光に近侍した。沢庵の剣禅一如の思想は、剣術以外にも影響を与え、槍術の一指流や柔術の起倒流乱などを生んだ |
宮本武蔵の『五輪書』、柳生宗矩の『兵法家伝書』とならぶ三大兵法書の一つ『不動智神妙録』。書いたのは武士の家に生まれながらも得度し、大徳寺住持となった禅僧・沢庵宗彭。剣の修行は心の修行に他ならないという「剣禅一如」が初めて説かれた一書で、戦いのみならず万事に対処できる心と体の動きが解説されている。将軍家剣術指南・柳生宗矩に授けられたことから柳生新陰流の聖典となったが、小野派一刀流など他の流派でも広く読まれ、幕末の剣聖・山岡鉄舟も愛読した。併録した…(続く)
宮本武蔵の『五輪書』、柳生宗矩の『兵法家伝書』とならぶ三大兵法書の一つ『不動智神妙録』。書いたのは武士の家に生まれながらも得度し、大徳寺住持となった禅僧・沢庵宗彭。剣の修行は心の修行に他ならないという「剣禅一如」が初めて説かれた一書で、戦いのみならず万事に対処できる心と体の動きが解説されている。将軍家剣術指南・柳生宗矩に授けられたことから柳生新陰流の聖典となったが、小野派一刀流など他の流派でも広く読まれ、幕末の剣聖・山岡鉄舟も愛読した。併録した『太阿記』は凡人が凡人のまま剣の達人になる道筋を示したもの。『玲瓏集』はわれわれの視野がいかに分別心によって曇らされているかを説く。
もくじ情報:沢庵における剣と禅(その生涯;勝負を争わず―『不動智神妙録』『太阿記』);不動智神妙録;太阿記;玲瓏集