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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
丹治 愛(タンジ アイ)
1953年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 丹治 愛(タンジ アイ)
1953年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
軍事・経済ともに急成長した周辺国からの侵略の恐怖、増え続ける海外からの貧窮移民への不安、アジアの植民地から拡大する感染症の脅威…。我々を惹きつけてやまないドラキュラの恐怖の源には、「太陽の沈まぬ帝国」からの没落を予感する、英国の外国恐怖症があった。ゴシック・ホラーの傑作に織りこまれた世紀末ヴィクトリア朝の深層を描き出す!
もくじ情報:イントロダクション(『ドラキュラ』の謎;ドラキュラの年は西暦何年か);帝国主義の世紀末(侵略恐怖と海峡トンネル計画の挫折;アメリカ恐怖と「栄光ある孤立」の終焉);反ユダヤ主義の世紀末(ユダヤ人恐怖と外国人法の成立;混血恐怖とホロコースト);パストゥール革命の世紀末(コレラ恐怖と衛生改革;瘴気恐怖と細菌恐怖);増補 もうひとつの外国恐怖症―エミール・ゾラの“猥褻”小説と検閲