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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
鈴木 宏昭(スズキ ヒロアキ)
1958年、宮城県生まれ。81年中央大学文学部哲学科卒業、88年東京大学大学院教育学研究科を単位取得退学。東京工業大学大学院総合理工学研究科助手、エディンバラ大学客員研究員などを経て、2009年に青山学院大学教育人間科学部教授となる。13年から15年まで日本認知科学会会長を務めるなど、日本の認知科学を牽引。23年3月8日逝去 鈴木 宏昭(スズキ ヒロアキ)
1958年、宮城県生まれ。81年中央大学文学部哲学科卒業、88年東京大学大学院教育学研究科を単位取得退学。東京工業大学大学院総合理工学研究科助手、エディンバラ大学客員研究員などを経て、2009年に青山学院大学教育人間科学部教授となる。13年から15年まで日本認知科学会会長を務めるなど、日本の認知科学を牽引。23年3月8日逝去 |
なぜある人にとっては何の変哲もないモノが、別のある人には感情を揺さぶる特別な存在になるのか。なぜパントマイムで…(続く)
なぜある人にとっては何の変哲もないモノが、別のある人には感情を揺さぶる特別な存在になるのか。なぜパントマイムでは、壁や障害物が実際にあるかのように見えるのか。これらの問題に答えるのが、「プロジェクション(投射)」の認知科学だ。世界を見る時、私たちは、心で生成されるイメージを、無意識のうちに現実の存在に投射し、重ね合わせている。この、心と現実の世界をつなげる「プロジェクション」の概念が、今、人間の心をめぐる数々の謎を解き明かしつつある。最新の研究成果から人間の本質に迫る、知的興奮の一冊。
もくじ情報:第1章 これまでの認知科学(心とは何か;第二世代までの認知科学の限界 ほか);第2章 プロジェクションとは何か(プロジェクティッド・リアリティ;偽物の手を自分の手だと思い込む ほか);第3章 自己と身体(二種類の自己の在り方;ミニマルセルフ:遊離する自己と身体 ほか);第4章 意味に彩られた「モノ」(あらゆるモノは複雑な意味を持つ;カレーを食べるときにトイレの話をしたくない理由 ほか);第5章 認知科学で進化の秘密に迫る(進化についてのおさらい;三元ニッチ構築という考え ほか)