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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
田中 祐理子(タナカ ユリコ)
1973年埼玉県生まれ。神戸大学大学院国際文化学研究科教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。専門は哲学・科学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 田中 祐理子(タナカ ユリコ)
1973年埼玉県生まれ。神戸大学大学院国際文化学研究科教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。専門は哲学・科学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
アランは思想の体系化や理論化を嫌い、具体的なものを目の前にして語り、ノートを毎日持ち歩き、プロポ(哲学断片)を綴り続けた。名著『幸福論』を通じて広く親しまれてきた彼の哲学には、二度の世界大戦が影を落としている。戦争の愚劣さを体験するため、自らすすんで従軍し、危険な前線に立ったアラン。その言葉は、暗い現代を生きる私たちに何を投げかけているだろう。生涯と思想の断片をつなぎ、「考えるとは否と言うこと」というアランの声に〈いま〉耳を傾ける、第…(続く)
アランは思想の体系化や理論化を嫌い、具体的なものを目の前にして語り、ノートを毎日持ち歩き、プロポ(哲学断片)を綴り続けた。名著『幸福論』を通じて広く親しまれてきた彼の哲学には、二度の世界大戦が影を落としている。戦争の愚劣さを体験するため、自らすすんで従軍し、危険な前線に立ったアラン。その言葉は、暗い現代を生きる私たちに何を投げかけているだろう。生涯と思想の断片をつなぎ、「考えるとは否と言うこと」というアランの声に〈いま〉耳を傾ける、第一級の評伝。
もくじ情報:第一章 〈共和国〉の申し子―アランの生と哲学;第二章 なぜプロポで語るのか;第三章 第一次世界大戦と『マルス 裁かれた戦争』(1921年);第四章 鏡でしかない知性の時代へ;第五章 第二次世界大戦との戦い;第六章 煉獄の思想―人間はどれほどのことができるのか