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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
津島 佑子(ツシマ ユウコ)
1947・3・30~2016・2・18。小説家。東京生まれ。白百合女子大学英文科卒。在学中より「文芸首都」同人となり習作を始める。二十代で短篇が相次いで芥川賞候補作となる。以後、1976年『葎の母』で田村俊子賞、78年、『寵児』で女流文学賞、83年、「黙市」で川端康成文学賞、87年、『夜の光に追われて』で読売文学賞、98年、『火の山―山猿記』で谷崎潤一郎賞と野間文芸賞、2002年、『笑いオオカミ』で大佛次郎賞、05年、『ナラ・レポート』で芸術選奨文部科学大臣賞と紫式部文学賞、12年、『黄金の夢の歌』で毎日芸術賞他、数々の文学賞を受賞。国際的な評価も高く、これまでに…( ) 津島 佑子(ツシマ ユウコ)
1947・3・30~2016・2・18。小説家。東京生まれ。白百合女子大学英文科卒。在学中より「文芸首都」同人となり習作を始める。二十代で短篇が相次いで芥川賞候補作となる。以後、1976年『葎の母』で田村俊子賞、78年、『寵児』で女流文学賞、83年、「黙市」で川端康成文学賞、87年、『夜の光に追われて』で読売文学賞、98年、『火の山―山猿記』で谷崎潤一郎賞と野間文芸賞、2002年、『笑いオオカミ』で大佛次郎賞、05年、『ナラ・レポート』で芸術選奨文部科学大臣賞と紫式部文学賞、12年、『黄金の夢の歌』で毎日芸術賞他、数々の文学賞を受賞。国際的な評価も高く、これまでに英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、中国語、韓国語、アラビア語、スペイン語、オランダ語、ロシア語と様々な言語に翻訳されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
“少女”とはなにか?自らも少女について小説に書き…(続く)
“少女”とはなにか?自らも少女について小説に書き、愛着を感じてもきた著者が、本格的に少女という存在を考察する―ギリシア神話、またゲーテやドストエフスキー、エミリー・ブロンテ、コクトー、フォークナー、T・ウィリアムズら欧米の文学作品、あるいは紫式部や樋口一葉、谷崎潤一郎らが描いた“少女”をとらえ直すことで見えてきた時代も国境も超越する生命力の輝き、読書の醍醐味。
もくじ情報:プロローグ―自伝風に;ロッテ、グレートヘン『若きウェルテルの悩み』『ファウスト』ゲーテ;ダプネ、ディアナ、アンティゴネ『転身物語』オウィディウス『アンティゴネ』ソポクレス;かぐや姫、紫の上『竹取物語』『源氏物語』;菅原孝標の女、八百屋お七『更級日記』『好色五人女』西鶴;ネルリ『虐げられた人々』ドストエフスキー;ソーニャ『罪と罰』ドストエフスキー;キャサリン『嵐が丘』エミリー・ブロンテ;キャディー『響きと怒り』フォークナー;エリザベート、安寿『恐るべき子供たち』コクトー『山椒太夫』説経節;ヴァンカ、美登利『青い麦』コレット『たけくらべ』樋口一葉;ローラ『ガラスの動物園』T・ウィリアムズ;ミック『心は孤独な狩人』マッカラーズ;ムーシェット『新ムーシェット物語』ベルナノス;春琴『春琴抄』谷崎潤一郎;ナナ、ホリー『居酒屋』ゾラ『ティファニーで朝食を』T・カポーティ;ポーシア、ジュリエット『ベニスの商人』『ロミオとジュリエット』シェイクスピア;エピローグ