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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
皆川 博子(ミナガワ ヒロコ)
1930年旧朝鮮京城生まれ。73年に「アルカディアの夏」で第20回小説現代新人賞を受賞し、幅広いジャンルで創作を続ける。『壁―旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞(長編部門)、『恋紅』で第95回直木賞、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞など多くの賞を受賞。2025年には旭日中綬章を受賞するなど、第一線で活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 皆川 博子(ミナガワ ヒロコ)
1930年旧朝鮮京城生まれ。73年に「アルカディアの夏」で第20回小説現代新人賞を受賞し、幅広いジャンルで創作を続ける。『壁―旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞(長編部門)、『恋紅』で第95回直木賞、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞など多くの賞を受賞。2025年には旭日中綬章を受賞するなど、第一線で活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
「指は、あげましたよ」背後から声が響いた。振り向いた時にはその声の主はいない。昨晩の豪雨で橋が流された中洲を見にやってきた彼は、芥もくたが漂った川で「黒髪」と書かれた女枕をすくいあげる。その途端に足元が崩れ、からだごと落ち込むところを中年女に助けられる…(続く)
「指は、あげましたよ」背後から声が響いた。振り向いた時にはその声の主はいない。昨晩の豪雨で橋が流された中洲を見にやってきた彼は、芥もくたが漂った川で「黒髪」と書かれた女枕をすくいあげる。その途端に足元が崩れ、からだごと落ち込むところを中年女に助けられるのだが…。