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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
難波 ちづる(ナンバ チヅル)
慶應義塾大学経済学部教授。専門はフランス植民地史(インドシナ)。1995年慶應義塾大学経済学部卒業、1997年同大学大学院経済学研究科修士課程修了、2006年リュミエール・リヨン第2大学博士課程修了(歴史学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 難波 ちづる(ナンバ チヅル)
慶應義塾大学経済学部教授。専門はフランス植民地史(インドシナ)。1995年慶應義塾大学経済学部卒業、1997年同大学大学院経済学研究科修士課程修了、2006年リュミエール・リヨン第2大学博士課程修了(歴史学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
東京裁判とBC級裁判では、「戦勝国」かつ「被害者」である連合国が、日本人による戦争犯罪の裁きを行った。そのうちの一国がフランスであったが、第二次世界大戦下にドイツ占領下に置かれたフランスは、インドシナで駐留する日本と協力関係を築いていた。このような状況にあったフランスが、日本人戦犯裁判にどう関与していたのかほとんど知られていない。本書では日仏共存した仏領インドシナ時代から、サイゴン裁判、東京裁判に至るまでの過程を克明に再現し、「未完の脱植民地化」を明らかにする。
もくじ情報:はじめに 日本人戦犯裁判を読み直す;第一章 第二次世界大戦期のインドシナ―日本とフランスの「共存」;第二章 戦後インドシナをめぐる混乱と「清算」;第三章 サイゴン裁判で何が裁かれたのか;第四章 東京裁判というアリーナ―連合国と法律家たちの思惑;おわりに 植民地主義の根深さ