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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
レクヴィッツ,アンドレアス(レクヴィッツ,アンドレアス)
1970年ドイツ・ヴィッテン生まれ。社会学者、文化理論家。ケンブリッジ大学でアンソニー・ギデンズに師事し、修士号を取得。現在、フンボルト大学ベルリン社会科学研究所教授。現代ドイツを代表する社会学者として知られ、ドイツ出版社・書店協会賞(国際人文学部門。2014、2018年)、バイエルン書籍賞(実用書部門。2017年)、DFG(ドイツ研究振興協会)のゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ賞(2019年)など数多くの賞を受賞。2021年にはハイデルベルク科学アカデミーよりアカデミー・メダルを授与された レクヴィッツ,アンドレアス(レクヴィッツ,アンドレアス)
1970年ドイツ・ヴィッテン生まれ。社会学者、文化理論家。ケンブリッジ大学でアンソニー・ギデンズに師事し、修士号を取得。現在、フンボルト大学ベルリン社会科学研究所教授。現代ドイツを代表する社会学者として知られ、ドイツ出版社・書店協会賞(国際人文学部門。2014、2018年)、バイエルン書籍賞(実用書部門。2017年)、DFG(ドイツ研究振興協会)のゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ賞(2019年)など数多くの賞を受賞。2021年にはハイデルベルク科学アカデミーよりアカデミー・メダルを授与された |
「特別なものの社会論理」が優位に立つ後期近代の社会―それが独自性の社会である。二〇世紀半ばに「工業的近代」として頂点に達した古典的近代の社会は、形式合理化が徹底され、「一般的なものの社会論理」が支配していた。しかし後期近代に入ると、工業的近代を牽引した経済とテクノロジーが「特別なも…(続く)
「特別なものの社会論理」が優位に立つ後期近代の社会―それが独自性の社会である。二〇世紀半ばに「工業的近代」として頂点に達した古典的近代の社会は、形式合理化が徹底され、「一般的なものの社会論理」が支配していた。しかし後期近代に入ると、工業的近代を牽引した経済とテクノロジーが「特別なものの爆発」を引き起こす。格差が拡大し、承認を得られなかった人びとの失望が広がり、公共圏が失われるなかで、社会的、文化的、政治的に共有可能なものの構築は可能か。ヴェーバーらを超える視座で近代の構造転換を論じた、ドイツ社会学の旗手レクヴィッツの主著、待望の翻訳。
もくじ情報:序論 特別なものの爆発;第1章 一般的なものの社会論理と特別なものの社会論理の間にある近代;第2章 独自性のポスト工業経済;第3章 労働世界の独自化;第4章 独自化としてのデジタル化―文化マシーンの台頭;第5章 独自性志向の生活態度―ライフスタイル、階級、主体形態;第6章 差異型自由主義と文化本質主義―政治的なものの転換;結論 一般的なものの危機?