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出版社名:太田出版
出版年月:2025年10月
ISBN:978-4-7783-4068-1
302P 19cm
歴史修正ミュージアム
小森真樹/著
組合員価格 税込 2,970
(通常価格 税込 3,300円)
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内容紹介・もくじなど
内容紹介:戦争責任の軽視、植民地支配の正当化、マイノリティへの差別の否認--。いま世界では、「歴史修正主義」という名のもとに、都合の悪い過去が次々と書き換えられようとしている。だが、歴史を修正することは、本当に「悪」なのだろうか?本書が注目するのは、支配的な歴史の語りに異議を唱え、語られなかった人びとの声を、展示というかたちで「修正」しようとする、欧米各地のミュージアムの実践である。「顔」の展示から国史の語りを問い直すナショナル・ポートレート・ギャラリー差別的表現に注釈を加え、歴史の読み直しを促すテート・ブリテン美術館そして、フィラデルフィア美術館の前に「戻ってきた」ロッキー像が語る、階級の対…(続く
内容紹介:戦争責任の軽視、植民地支配の正当化、マイノリティへの差別の否認--。いま世界では、「歴史修正主義」という名のもとに、都合の悪い過去が次々と書き換えられようとしている。だが、歴史を修正することは、本当に「悪」なのだろうか?本書が注目するのは、支配的な歴史の語りに異議を唱え、語られなかった人びとの声を、展示というかたちで「修正」しようとする、欧米各地のミュージアムの実践である。「顔」の展示から国史の語りを問い直すナショナル・ポートレート・ギャラリー差別的表現に注釈を加え、歴史の読み直しを促すテート・ブリテン美術館そして、フィラデルフィア美術館の前に「戻ってきた」ロッキー像が語る、階級の対立と融合そこにあるのは、陰謀論でも過去の否定でもない。蓄積された知見を反省的に継承しながら、現在へとつながる過去を語りなおす、誠実で批評的な「歴史修正」の試みだ。ミュージアム研究者・小森真樹が、約1年をかけて訪ね歩いた欧米各地のミュージアムの実践から、私たちの、歴史を語る権利と可能性を考える。
過去を好き勝手に書き換える「歴史否認」と、新たな史料や証言の発見や視点の拡張によって、より多層的なものとして語り直す「歴史修正」。ふたつの語りが対立する文化戦争の時代にあって、ミュージアムはいま「真実をめぐる語り」の土台を支える場となっている。排外主義と陰謀論が飛び交う欧米各地をまわり、現代社会を捉え直すフィールドワークの旅。
もくじ情報:第一章 国の歴史を修正する(顔を描いて歴史を語る―ロンドン;国を愛するアメリカ美術―フィラデルフィア;アートが代わりに戦争する―ヴェネツィア;かえりみるキュレーション―ヴェネツィア);第二章 人種差別の歴史を修正する(植民地主義にツッコミを入れる―スコットランド;トカゲをジャマイカに返そう―グラスゴー;現代アートの歴史修正主義―ロンドン;カルチャーが再生するアフロ=カリブ系イギリス人の街と歴史―ロンドン);第三章 性の規範を修正する(ブラック・クィアの歴史を取り戻す―ロンドン;娼婦博物館で知る“赤線地帯の秘密”―アムステルダム;ヴァギナ博物館のカウンターカルチャー―ロンドン);第四章 階級を修正する(ミュージアムのワーキングクラスヒーロー―マンチェスター;課題を抱える地区にミュージアムをお届け―フランス・イギリス各地;負け犬ロッキーが美術館と戦う―フィラデルフィア);第五章 みんなで修正する(テンプルでフォーラムだ!―マンチェスター;普段づかいのミュージアム―マンチェスター;多様性のあるミュージアムとは何か?―マンチェスター;つくるを学ぶ子供博物館―ロンドン)
著者プロフィール
小森 真樹(コモリ マサキ)
武蔵大学人文学部教授、立教大学アメリカ研究所所員。専門はアメリカ文化研究およびミュージアム研究。美術・映画批評の執筆や、雑誌、展覧会、オルタナティブスペースの企画にも携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
小森 真樹(コモリ マサキ)
武蔵大学人文学部教授、立教大学アメリカ研究所所員。専門はアメリカ文化研究およびミュージアム研究。美術・映画批評の執筆や、雑誌、展覧会、オルタナティブスペースの企画にも携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)