内容紹介：ここからいますぐ逃げ出したい――ダンス用品会社のセールスレディが、疲労と珍事件にまみれて今日を駆けぬける！　働きすぎてしまう人の心にそっと寄りそう、汗と笑いのお仕事小説。
ダンス用品会社で働くセールスレディのわたしは、ヘンな顧客、重たい家族、痴情の縺れた上司に次々絡まれ、ぶちギレ寸前。今すぐここから逃げ出したい！泥々に疲れた一日はしかし、幼き日の記憶と結ばれ、生の切なさと可笑しみ溢れる星座を描く―踊り出したら止まらない“笑劇”の連作短編集。

青山　七恵(アオヤマ　ナナエ)
１９８３年埼玉県生まれ。筑波大学図書館情報専門学群卒業。２００５年、大学在学中に書いた「窓の灯」で第四二回文藝賞を受賞しデビュー。０７年「ひとり日和」で第一三六回芥川龍之介賞受賞。０９年「かけら」で第三五回川端康成文学賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）