要件事実論（処分要件理論）・論証責任論の視点から、紛争類型ごとに訴訟実務上の攻撃防御の構造を明らかにする。
もくじ情報：第１章　行政事件における要件事実に係る基礎理論（要件事実論・要件事実、ブロック・ダイアグラム；訴訟物理論；立証責任に関する諸学説と裁判規範としての民法説；処分要件理論；裁量理論；主要な各訴訟類型の要件事実のパターン；論証責任論）；第２章　行政法各論の要件事実的研究（外事法；社会保障法・社会福祉法；租税法　ほか）；終章　（本書における総論と各論の双方向の分析の評価；分析の評価に対する留意点―誤差の制御と観察の理論負荷性）

河村　浩(カワムラ　ヒロシ)
１９８８年慶應義塾大学法学部法律学科卒。１９９３年京都地裁判事補、以後、東京地裁判事、総務省公害等調整委員会事務局審査官、東京高裁判事、横浜地裁部総括判事などを経て、２０２０年７月から東京高裁判事（２０２４年１月１日現在）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）