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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
信友 直子(ノブトモ ナオコ)
1961(昭和36)年、広島生れ。映像作家。東京大学文学部卒。2009(平成21)年、自らの乳癌の闘病記録である『おっぱいと東京タワー―私の乳がん日記』でニューヨークフェスティバル銀賞、ギャラクシー賞奨励賞などを受賞。’18年には、初の劇場公開作として両親の老老介護の記録『ぼけますから、よろしくお願いします。』を発表し、令和元年度文化庁映画賞文化記録映画大賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 信友 直子(ノブトモ ナオコ)
1961(昭和36)年、広島生れ。映像作家。東京大学文学部卒。2009(平成21)年、自らの乳癌の闘病記録である『おっぱいと東京タワー―私の乳がん日記』でニューヨークフェスティバル銀賞、ギャラクシー賞奨励賞などを受賞。’18年には、初の劇場公開作として両親の老老介護の記録『ぼけますから、よろしくお願いします。』を発表し、令和元年度文化庁映画賞文化記録映画大賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
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「今年はぼけますから、よろしくお願いします」広島県呉市。87歳の正月、母は娘に突然宣言した。その言葉通り徐々に変わっていく母。「私はばかになったんじゃわ」と繰り返し「迷惑になるけん、もう死にたい」と喚く母を「誰でも年とり…(続く)
「今年はぼけますから、よろしくお願いします」広島県呉市。87歳の正月、母は娘に突然宣言した。その言葉通り徐々に変わっていく母。「私はばかになったんじゃわ」と繰り返し「迷惑になるけん、もう死にたい」と喚く母を「誰でも年とりゃあ、おかしゅうなるわいのう」と励まし支えたのは96歳の父だった―。老老介護の現実と互いを思いやる家族の愛情、深く優しい夫婦の絆を綴る感動の記録。
もくじ情報:お母さんは、認知症になったんかもしれん…;「お母さんがおかしゅうなったけん、撮らんようになったん?」;私が帰ってきた方がええかね?;「詐欺グループの名簿に、お母さんの名前が載っていました」;「人に迷惑をかけない年寄りになりたいです」;「わしにも男の美学があるんじゃ」;「あんたはあんたの仕事をした方がええわい」;「どうしてかね、大事なときに。せっかくあんたが帰ってきとるのにね」;「この老夫婦は誰ですか?」;「あんたの仕事じゃけん、わしらは何でも協力するよ」;「これは乳にするぶん」;「カメラマンか何か知らんが、知らんヤツをこの家に入れるなよ」;「私たちにつないでいただければ、あとは何をしてでも入っていきます」;「介護はプロとシェアしなさい」;「母の認知症は、神様の親切かも」と思うに至った私;「おまえは感謝の心を忘れたんか!」