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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
志水 辰夫(シミズ タツオ)
1981年『飢えて狼』でデビュー。83年『裂けて海峡』で第二回日本冒険小説協会賞優秀賞、85年『背いて故郷』で第四回日本冒険小説協会大賞、86年、同作で第三九回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。90年『行きずりの街』で第九回日本冒険小説協会大賞を受賞、92年度の「このミステリーがすごい!」第一位を獲得。2001年『きのうの空』で第一四回柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 志水 辰夫(シミズ タツオ)
1981年『飢えて狼』でデビュー。83年『裂けて海峡』で第二回日本冒険小説協会賞優秀賞、85年『背いて故郷』で第四回日本冒険小説協会大賞、86年、同作で第三九回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。90年『行きずりの街』で第九回日本冒険小説協会大賞を受賞、92年度の「このミステリーがすごい!」第一位を獲得。2001年『きのうの空』で第一四回柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
初老の介護士・三谷孝は、対人関係能力、調整力、空間認識力、記憶力に極めて秀でており、誰もが匙を投げた認知症患者の心を次々と開いてきた。ギフテッドであり、内閣情報調査室に協力する顔を持つ三谷に惹かれたのが、ハーバード大卒のIT起業家・大河内牟禮で、二人の交流が始まる。大河内が経営するベンチャー企業は、義母・尾上鈴子がオーナーを務める東輝グループの傘下にある。尾上家との軛を断ち切りたい牟禮の前に、莫大な富を持ち九〇代にして権勢をふるう鈴子が立ちはだかる。牟禮をサポートする三谷も、金と欲に塗れた抗争に巻き込まれてゆく。