内容紹介：「あれ、ここ公園じゃなかったけ。」中学１年の汐は、おつかいの帰りに雑草ぼうぼうの荒れ地を見てそう思った。そこはだいぶ前から空き地なっていたようで、聞けば「子どもの声がうるさい」と、近所のおじいさんが苦情を言ったのが理由らしい。幼馴染みの佑太といっしょに、そのおじいさんの家に行ってみると、意外な事実が……。小学上級・中学から
東京の下町で暮らす中１の汐。汐の幼馴染みで５人きょうだいの佑大。人口の少ない島からやってきた転校生の美玖。それぞれ家庭環境の違う３人が、お互いのことを知るなかで、自分の葛藤や悩みを乗り越えて成長していく。超少子化社会を生きる子どもたちに贈る、家族と友情と希望の物語…（続く）

百舌　涼一(モズ　リョウイチ)
１９８０年、山口県周南市出身。大学卒業後、広告制作会社に就職。コピーライターを生業とする。『ウンメイト』（「アメリカンレモネード」を改題、ディスカヴァー・トゥエンティワン）で第２回本のサナギ賞を受賞し、小説家デビュー。『ゼツメッシュ！ヤンキー、未来で大あばれ』（原題「ロストカゾク」、講談社青い鳥文庫）で、第３回青い鳥文庫小説賞金賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）