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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
杉本 苑子(スギモト ソノコ)
1925年、東京都に生まれる。文化学院卒業。1951年、「申楽新記」が雑誌の懸賞小説に佳作入選。それを機に吉川英治に師事し、その後の10年間作品を発表せず蓄積の時代をすごす。1962年、『孤愁の岸』で直木賞を受賞。以後、歴史・時代小説の分野で力作をつぎつぎに発表する。おもな作品に、『滝沢馬琴』(吉川英治文学賞)、『穢土荘厳』(女流文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 杉本 苑子(スギモト ソノコ)
1925年、東京都に生まれる。文化学院卒業。1951年、「申楽新記」が雑誌の懸賞小説に佳作入選。それを機に吉川英治に師事し、その後の10年間作品を発表せず蓄積の時代をすごす。1962年、『孤愁の岸』で直木賞を受賞。以後、歴史・時代小説の分野で力作をつぎつぎに発表する。おもな作品に、『滝沢馬琴』(吉川英治文学賞)、『穢土荘厳』(女流文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
表面上では、貴族文化がはなやかに咲きほこった平安時代。だが、ほんのわずか京の裏通りに目をやれば、そこは追いはぎ・盗賊が横行し、人々は災いをもたらす鬼や魔物たちにおびえながら暮らす、混沌の世界だった。「今は昔」で語り出される『今昔物語集』には、受領・武士・僧侶・農民といった、それまでの文学では無視されがちだった人々が主人公として登場し、おかしく、ときにはかなしい人間ドラマを展開する。全三十一巻千話以上からなる一大…(続く)
表面上では、貴族文化がはなやかに咲きほこった平安時代。だが、ほんのわずか京の裏通りに目をやれば、そこは追いはぎ・盗賊が横行し、人々は災いをもたらす鬼や魔物たちにおびえながら暮らす、混沌の世界だった。「今は昔」で語り出される『今昔物語集』には、受領・武士・僧侶・農民といった、それまでの文学では無視されがちだった人々が主人公として登場し、おかしく、ときにはかなしい人間ドラマを展開する。全三十一巻千話以上からなる一大説話文学から、おもしろくかつ親しみやすい五十一編を厳選して収録する。
もくじ情報:いのししにだまされた坊さま;少年の機転;どろぼうの背中で月を見る;追いかけてきた地の神;鷲にとられた赤ん坊;犬頭の糸;銀のかたまり;情けは人のためならず;鬼のつぶやき;犬と少女〔ほか〕