セイレーン、八岐大蛇、一角獣、竜といった想像上の生き物や、古今東西の文学作品に登場する不思議な存在をめぐる１２０のエッセイ。

一角獣、セイレーン、ゴーレム、八岐大蛇…。豊かな想像力が産みだした奇妙な存在たちを、知の怪物ボルヘスが集成した最良の異世界案内本。「イーリアス」「オデュッセイア」から、プリニウス「博物誌」、「千夜一夜物語」、ダンテ「神曲」、カフカ、Ｃ・Ｓ・ルイス等の著作まで、古今東西・森羅万象１２０項目を収載。
もくじ情報：足萎えのウーフニック；ア・バオ・ア・クゥー；アブトゥーとアネット；ある雑種；安南の虎；イクテュオケンタウロス；一角獣；ヴァルキューレ；ウロボロス；エルフ〔ほか〕

ボルヘス，ホルヘ・ルイス(ボルヘス，ホルヘルイス)
１８９９‐１９８６年。詩人・小説家。アルゼンチン生まれ。幼少から古今東西の書物に親しむ。「鏡」「迷宮」といったモチーフを主とする詩や小説のほか、独自の視点で編んだアンソロジーも数多い