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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
谷津 矢車(ヤツ ヤグルマ)
1986年東京都生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒。2012年『蒲生の記』で第18回歴史群像大賞優秀賞受賞。13年『洛中洛外画狂伝狩野永徳』でデビュー。二作目『蔦屋』が評判を呼び、若手歴史時代小説家として注目を集める。18年『おもちゃ絵芳藤』で第7回歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。20年『廉太郎ノオト』が第66回青少年読書感想文全国コンクール課題作品(高等学校の部)に選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 谷津 矢車(ヤツ ヤグルマ)
1986年東京都生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒。2012年『蒲生の記』で第18回歴史群像大賞優秀賞受賞。13年『洛中洛外画狂伝狩野永徳』でデビュー。二作目『蔦屋』が評判を呼び、若手歴史時代小説家として注目を集める。18年『おもちゃ絵芳藤』で第7回歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。20年『廉太郎ノオト』が第66回青少年読書感想文全国コンクール課題作品(高等学校の部)に選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
てめえらは、何度俺から奪えばそれで気が済…(続く)
てめえらは、何度俺から奪えばそれで気が済むんだ。軽井沢の有名旅籠の次男として育った理吉。裕福な環境で恵まれた生活を送っていたものの、なぜか家族との距離を感じ、心はいつも満たされずにいた。そうした心の飢えを埋めるかのように兄・新吉のものをくすねては、新吉と喧嘩になる毎日。やがて新吉は侠の世界に飛び出すが、理吉は家業の手伝いをするのみ。旅籠の下働きの定丸に誘われるままに、博打を覚えたがために家を追われ、西海屋に流れ着く。番頭の慶蔵のもとで頭角を現すが…業と欲に呑まれ、因縁に絡み取られていく―因果と侠の中で揺れる、流転と転落の男の物語。