内容紹介：他人に振り回される、キレたくないのにキレてしまう、都合がいい人になりがち、周りの人との関係にいつもモヤモヤ…。生活様式が変わった今、人間関係の悩みを抱える人が増えています。実は他人とうまく関われないのは、あなたも気づいていない“発達性トラウマ”のせいかもしれません。トラウマに気づけると、つらい人間関係から抜け出すことができます。本書では、精神科医が「自分もまわりも大事にするヒント」を伝えます。
職場、友人、家族…。自分を取り巻く人間関係に「疲れた」と思うことはありませんか？他人とうまく関われないのは、あなたの性格のせいではなく、「心の中にある傷」のせいかもしれません。本書では、「幼少期の育ちの中で受けた心の傷＝発達性トラウマ」に気づき、向き合う方法を紹介します。寂しさや孤独感の本当の理由に気づいたとき、これまでより自由に、自分らしく、心地よい人間関係を築けるようになるはずです。
もくじ情報：第１章　いつも人間関係で悩んでしまうのは、なぜ？―“発達性トラウマ”という原因を知る（人間関係の悩みには２パターンある；子どものころのささいな出来事が、人間関係を歪ませていた！　ほか）；第２章　「心の荷物」は知らないうちに増えていく―発達性トラウマに気づくために（そもそもトラウマってなんだろう？；発達性トラウマは複雑でわかりにくい　ほか）；第３章　なぜ、発達性トラウマが人間関係をこじらせるのか―抑えきれない感情は、あなたのせいではありません（人はもともと自分の気持ちを調整できない；マイナス思考も被害妄想も、トラウマ記憶から生まれていた　ほか）；第４章　人間関係の悩みを手放す方法―自分に寄り添うと、毎日がラクになる（人間関係をラクにする「思い込みの変え方」；こう考えれば、もう「寂しさ」に振り回されない　ほか）；第５章　自分の人生を取り戻すために―発達性トラウマとどう向き合うか（心の傷から自由になるために大事なこと；トラウマの原因となる人を「切り離す」方法　ほか）

長沼　睦雄(ナガヌマ　ムツオ)
十勝むつみのクリニック院長。精神科医。１９５６年山梨県甲府市生まれ。北海道大学医学部卒業後、脳外科研修を経て神経内科を専攻し、日本神経学会認定医の資格を取得。北大大学院にて神経生化学の基礎研究を修了後、障害児医療分野に転向。道立札幌療育センターにて１４年間児童精神科医として勤務。平成２０年より道立緑ヶ丘病院精神科に勤務し児童と大人の診療を行ったのち、平成２８年に十勝むつみのクリニックを帯広にて開院。発達性トラウマ、ＨＳＣ／ＨＳＰ、アダルトチルドレン、慢性疲労症候群などの診断治療に専念し、脳と心と体と魂と食の結びつきを促す統合医療を目指している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）