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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
與那覇 潤(ヨナハ ジュン)
評論家。1979年、神奈川県生まれ。2007年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。専門は日本近現代史。地方公立大学准教授として7年間教鞭をとった後、17年に病気離職。18年に『知性は死なない』(現在は文春文庫)で執筆活動を再開した。20年、『心を病んだらいけないの?』(斎藤環との共著、新潮選書)で小林秀雄賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 與那覇 潤(ヨナハ ジュン)
評論家。1979年、神奈川県生まれ。2007年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。専門は日本近現代史。地方公立大学准教授として7年間教鞭をとった後、17年に病気離職。18年に『知性は死なない』(現在は文春文庫)で執筆活動を再開した。20年、『心を病んだらいけないの?』(斎藤環との共著、新潮選書)で小林秀雄賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
『東京物語』など、戦後に撮った家族映画の傑作で国際的に知られる監督・小津安二郎。しかし名作の狭間で創られた「失敗作」からはむしろ、徴兵され中国大陸で過酷な戦闘を体験した小津の、大日本帝国崩壊に寄せる懊悩が浮かび上がる。ミステリーのような謎解きの形で昭和と現在をつなぐ回路を見出し、映画評論と歴史学の融合を達成した著者の代表作に、関連する批評三点を増補した決定版。
もくじ情報:序章 ピースの欠けたパズル―『晩春』批判;第1章 帝国の残影―小津安二郎の『暗夜行路』;第2章 大陸の光景―沈黙する前線;第3章 暴力の痕跡―戦争の長い影;第4章 叛乱の季節―中国化と日本回帰;終章 呪わしき明治維新―『東京暮色』讃