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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
ピンカー,スティーブン(ピンカー,スティーブン)
ハーバード大学心理学教授。スタンフォード大学とマサチューセッツ工科大学でも教鞭をとっている。認知科学者、実験心理学者として視覚認知、心理言語学、人間関係について研究している。進化心理学の第一人者。主著に『言語を生みだす本能』、『心の仕組み』、『人間の本性を考える』、『思考する言語』(以上NHKブックス)、『暴力の人類史』(青土社)、『人はどこまで合理的か』(草思社)などがある。その研究と教育の業績、ならびに著書により、数々の受賞歴がある。米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」、フォーリンポリシー誌の「知識人トップ100人」、ヒューマニス…( ) ピンカー,スティーブン(ピンカー,スティーブン)
ハーバード大学心理学教授。スタンフォード大学とマサチューセッツ工科大学でも教鞭をとっている。認知科学者、実験心理学者として視覚認知、心理言語学、人間関係について研究している。進化心理学の第一人者。主著に『言語を生みだす本能』、『心の仕組み』、『人間の本性を考える』、『思考する言語』(以上NHKブックス)、『暴力の人類史』(青土社)、『人はどこまで合理的か』(草思社)などがある。その研究と教育の業績、ならびに著書により、数々の受賞歴がある。米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」、フォーリンポリシー誌の「知識人トップ100人」、ヒューマニスト・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。米国科学アカデミー会員 |
理性、科学、ヒューマニズム、進歩―啓蒙主義の理念は成功を収め、人類に繁栄をもたらした。世界中から貧困も飢餓も戦争も暴力も減り、人々は健康長寿になり、知能も向上し、安全な社会に生きている。にもかかわらず右派も左派も悲観主義に陥り、進歩を否定し、科学の軽視が横行し、理性…(続く)
理性、科学、ヒューマニズム、進歩―啓蒙主義の理念は成功を収め、人類に繁栄をもたらした。世界中から貧困も飢餓も戦争も暴力も減り、人々は健康長寿になり、知能も向上し、安全な社会に生きている。にもかかわらず右派も左派も悲観主義に陥り、進歩を否定し、科学の軽視が横行し、理性的意見より党派性を帯びた主張が声高に叫ばれている。ポピュリズムと二極化、反知性主義の時代の今こそ、啓蒙主義の理念は現代の言葉で語り直される必要がある。現代ならではの説得力をもつ新しい言葉「データ」「エビデンス」によって―。知の巨人ピンカーが驚くべき明晰さで綴る希望の書。
もくじ情報:第1部 啓蒙主義とは何か(啓蒙のモットー「知る勇気をもて」;人間を理解する鍵「エントロピー」「進化」「情報」;西洋を二分する反啓蒙主義);第2部 進歩(世にはびこる進歩恐怖症;寿命は大きく延びている;健康の改善と医学の進歩;人口が増えても食糧事情は改善;富が増大し貧困は減少した;不平等は本当の問題ではない;環境問題は解決できる問題だ;世界はさらに平和になった;世界はいかにして安全になったか;テロリズムへの過剰反応;民主化を進歩といえる理由;偏見・差別の減少と平等の権利)