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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
金水 敏(キンスイ サトシ)
放送大学大阪学習センター所長、大阪大学名誉教授。1956年4月大阪生まれ。1982年東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。大阪女子大学助教授、神戸大学助教授、大阪大学教授を経て、2022年より現職。日本語文法の歴史的変化と役割語(言語のステレオタイプ)を研究している。日本学士院会員。著書に『日本語存在表現の歴史』(ひつじ書房、新村出賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 金水 敏(キンスイ サトシ)
放送大学大阪学習センター所長、大阪大学名誉教授。1956年4月大阪生まれ。1982年東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。大阪女子大学助教授、神戸大学助教授、大阪大学教授を経て、2022年より現職。日本語文法の歴史的変化と役割語(言語のステレオタイプ)を研究している。日本学士院会員。著書に『日本語存在表現の歴史』(ひつじ書房、新村出賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
「これながいきの薬ある。のむよろしい。」この台詞から中国人を思い浮かべる人は多いだろう。だが現実の中国人は今、こんな話し方をしない。近代の日中関係のなかでピジンとして生まれたことばは、創作作品のなかで役割語としての発達を遂げ、それがまとう中国人イメージを変容させつつ生き延びてきた。
もく…(続く)
「これながいきの薬ある。のむよろしい。」この台詞から中国人を思い浮かべる人は多いだろう。だが現実の中国人は今、こんな話し方をしない。近代の日中関係のなかでピジンとして生まれたことばは、創作作品のなかで役割語としての発達を遂げ、それがまとう中国人イメージを変容させつつ生き延びてきた。
もくじ情報:序章 “アルヨことば”にまつわる疑問;第1章 宮沢賢治は「支那人」を見たか;第2章 横浜ことばとその時代;第3章 “アルヨことば”の完成;第4章 満洲ピジンをめぐって;第5章 戦後の“アルヨことば”;終章 「鬼子」たちのことば