「野生動物保護の父」ともいわれるナチュラリスト、アーネスト・Ｔ．シートンの伝記で、野生動物の保護や研究に生涯をささげたシートンの波瀾と冒険に満ちた生涯を中心に、「シートン動物記」が書かれた背景やエピソードなどを、わかりやすく紹介します。自然や環境の保護、世界遺産の保護等が、地球規模で強く叫ばれる今日、１００年も前から野生動物保護に取り組んだシートンの存在が、今、あらためて注目されています。イギリス生まれのシートンは、幼年時代、一家そろってカナダ、そしてアメリカに移住します。１９世紀後半のカナダやアメリカの広大な自然を舞台に、少年シートンがさまざまな野生動物と出会い、そして悲しい別れを経験しながら野生動物保護に目覚め、ついに「シートン動物記」が誕生するまでの経緯が、分かりやすく描かれています。また、シートン自身が描いた精密な動物イラストもふんだんに紹介し、読者の理解をより深めます。/シートンが家族とともにカナダやアメリカにわたり、様々な野生動物との出会いと別れを経験し、「シートン動物記」が誕生するまでの感動ドラマ。

内容紹介：野生動物保護の父・シートンの波瀾の生涯！イギリス生まれのアーネスト・T・シートンが家族とともにカナダやアメリカにわたり、広大な原野を舞台に様々な野生動物との出会いと別れを経験し、「シートン動物記」が誕生するまでの感動ドラマ。
シートン動物記の著者で野生動物保護の父といわれるナチュラリスト、アーネスト・Ｔ．シートンの波乱と感動に満ちた生涯。
もくじ情報：序章　シートンをめぐる新しい動き（シートン城；精霊に満ちた土地　ほか）；第１章　シートンって、どんな人？（母親アリスの願い；おふろぎらいの赤ん坊　ほか）；第２章　画家としての修業（先住民になりたくて；海をわたった人びと　ほか）；第３章　自然と動物を守るために（運命の分かれ道；新婚の家さがし　ほか）；あとがきにかえて　わたしとシートン（アメリカを見たい理由；軍服の先生と空襲の日々　ほか）

藤原　英司(フジワラ　エイジ)
１９３３年、東京に生まれる。慶応義塾大学卒業。世界を歩いて動物や自然保護についての著作翻訳を多数発表。自然保護で田村賞、著作でサンケイ児童出版文化賞を受賞