リスク・コミュニケーションそれ自体が反省的となり、したがって普遍的になっている。リスクの想定を拒否すること、あるいは、リスクの拒否を要求することが、それ自体、リスクに満ちた行動となる。
もくじ情報：リスクの概念；リスクとしての未来；時間拘束―内容的観点と社会的観点；観察のリスクと機能システムのコード化；ハイテクノロジーという特殊事例；決定者と被影響者；抗議運動；政治への要求；経済システムにおけるリスク；組織におけるリスク行動；そして科学は？；セカンド・オーダーの観察

ルーマン，ニクラス(ルーマン，ニクラス)
１９２７‐１９９８年。二十世紀を代表する社会学者の一人。もっとも重要な功績は、新たなシステム理論を社会学理論に結びつけ、一つの社会理論を展開させたことにある。フライブルク大学で法律を学んだ後、ニーダーザクセン州の行政官として勤務。タルコット・パーソンズの社会学に徹底的に取り組むためハーバード大学へ留学。その後、ミュンスター大学で博士号、教授資格を一年で取得。１９６９年、新設されたビーレフェルト大学に教授として就任。１９９３年に退官