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出版社名:和泉書院
出版年月:2022年8月
ISBN:978-4-7576-1042-2
205P 20cm
古典落語の史層を掘る/和泉選書 196
高島幸次/著
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内容紹介・もくじなど
内容紹介:落語といえば「笑わせてなんぼ」の作り話のように思われがちです。しかし、古典落語には、古代の仏教説話や中世の随筆、江戸前期の軽口噺など、過去の〈旬を過ぎた情報〉と、その落語が作られた江戸後期・明治期における政治・社会意識や事件などの、当代の〈旬の情報〉が踏まえられています。本書では、前者を時間軸の「歴史性」、後者を空間軸の「当代性」と捉え、その二軸が交差するところに古典落語が生まれたことを明らかにします。落語の成立から百年、二百年を経た現代では、それらの「歴史性」も「当代性」も、落語の深い史層に埋没しています。そのため、成立期にはリアルだった設定も現代では非常識なデタラメに思え、含蓄に…(続く
内容紹介:落語といえば「笑わせてなんぼ」の作り話のように思われがちです。しかし、古典落語には、古代の仏教説話や中世の随筆、江戸前期の軽口噺など、過去の〈旬を過ぎた情報〉と、その落語が作られた江戸後期・明治期における政治・社会意識や事件などの、当代の〈旬の情報〉が踏まえられています。本書では、前者を時間軸の「歴史性」、後者を空間軸の「当代性」と捉え、その二軸が交差するところに古典落語が生まれたことを明らかにします。落語の成立から百年、二百年を経た現代では、それらの「歴史性」も「当代性」も、落語の深い史層に埋没しています。そのため、成立期にはリアルだった設定も現代では非常識なデタラメに思え、含蓄に富んだ言葉遊びも薄っぺらな駄洒落にしか聞こえなくなりました。結果、落語は底の浅い作り話だと誤解されているのです。本書が掘り起こす史層によって、庶民芸能としての落語の奥深い味わいが浮かび上がります。
もくじ情報:序―古典落語の当代性と歴史性;1 落語『佐々木裁き』の史層;2 落語『らくだ』にみる「死骸敵対」;3 落語『鼓ヶ滝』と『餅屋問答』に学ぶ;4 「無筆」の落語にみる笑い;5 水の都のお花見;6 上方落語にみる大坂の武士たち;補論 明治中期の天満天神裏にみる大道芸と寄席の風土―天満天神繁昌亭の史層;跋 努々侮ることなかれ
著者プロフィール
高島 幸次(タカシマ コウジ)
1949年、大阪市生れ。龍谷大学大学院文学研究科修士課程修了。龍谷大学エクステンションセンター(REC)顧問、大阪天満宮文化研究所研究員。大阪大学招聘教授、追手門学院大学客員教授、本願寺史料研究所委託研究員などを歴任。専攻は日本近世史・天神信仰史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
高島 幸次(タカシマ コウジ)
1949年、大阪市生れ。龍谷大学大学院文学研究科修士課程修了。龍谷大学エクステンションセンター(REC)顧問、大阪天満宮文化研究所研究員。大阪大学招聘教授、追手門学院大学客員教授、本願寺史料研究所委託研究員などを歴任。専攻は日本近世史・天神信仰史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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