内容紹介：名作「更級日記」が江國香織の軽やかな訳で甦る！東国で源氏物語に憧れた少女が上京し、宮仕え・結婚、その後を描く、傑作日記文学。
名作、菅原孝標女「更級日記」が江國香織訳で鮮やかに甦る。東国・上総で「源氏物語」に憧れて育った少女が父の帰京に伴い、京で念願の物語を入手する。宮仕えと結婚を経てやがて物詣でに励み、晩年は寂寥感の中、仏教に帰依してゆく。読み継がれる平安時代の傑作日記文学。

江國　香織(エクニ　カオリ)
１９６４年東京都生まれ。著書に『きらきらひかる』（柴式部文学賞）、『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』（山本周五郎賞）、『号泣する準備はできていた』（直木賞）、『がらくた』（島清恋愛文学賞）、『真昼なのに昏い部屋』（中央公論文芸賞）、『犬とハモニカ』（川端康成文学賞）、『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』（谷崎潤一郎賞）、近刊に『去年の雪』『シェニール織とか黄肉のメロンとか』などがある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）