内容紹介：京都府警に、あやかしが起こす犯罪専門の「人外特別警戒隊」があるように、消防にも、あやかし起因の災害に立ち向かう部署がある。京都市消防局本部の霊力消火隊、通称「あやかし消防士」。配属２年目の瀧本雪也は、救助活動で「風の巫女」と呼ばれる鳳美凪に出会う。運命を感じた二人は、急速に接近していくが、美凪はもうすぐ風戸神社の祭神・烈風に嫁ぐと聞き……
京都市消防局本部の特殊部隊、あやかしの起こす火霊火災専門の消防士・瀧本雪也は、民家の火災で巫女姿の女性を救助する。彼女は京都の名家の養女・鳳美凪。風戸神社の祭神・烈風へ嫁ぐ日が迫っていた。邪神の許嫁として、あやかしたちの間で「災いの巫女」と虐げられ、孤独と絶望の日々を送ってきた美凪。雪也は前世から繋がる彼女との縁を信じ、歪んだ神との誓約に立ち向かう。

天花寺　さやか(テンゲイジ　サヤカ)
京都市出身。小説投稿サイト「エブリスタ」で発表した「京都しんぶつ幻想記」を加筆・改題した『京都府警あやかし課の事件簿』（ＰＨＰ文芸文庫）でデビュー、第７回京都本大賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）