内容紹介：ビートルズが日本を訪れてコンサートを開いた１９６６年。昭和４１年。日本の片隅で、或るおぞましい事件が起きたーー。流しのギター弾き鯨庭行也は、ある立てこもり事件を契機に知り合った警視庁の国生警部に頼まれ、新人女優・華井乃愛のパーティに出席した。そしてその場で、乃愛の出身村・尽忠村の名称変更のイベントに同行することに同意した。その地で連続殺人事件が起きることを知らずに……。名探偵鯨庭が誕生した、悲しい事件が幕を開けるーー
昭和四一年。日本の片隅で、或るおぞましい事件が起きた。

天童　荒太(テンドウ　アラタ)
１９６０年愛媛県松山市生まれ。「白の家族」で野性時代新人文学賞を受賞。９３年『孤独の歌声』が日本推理サスペンス大賞優秀賞となる。９６年『家族狩り』で山本周五郎賞、２０００年『永遠の仔』で日本推理作家協会賞、０９年『悼む人』で直木賞、１３年『歓喜の仔』で毎日出版文化賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）