内容紹介：本書は穂積生萩著「私の折口信夫」のダイジェストを中心に、通説とは異なる折口信夫を描いた衝撃の評伝。女嫌い、同性愛者と呼ばれた折口信夫に女弟子がいた。その女弟子こそ穂積生萩である。折口信夫は、この女弟子を溺愛していたというから驚きである。そのことが赤裸々に語られている。著者の鳥居哲男はこのことを綿密な取材によって、これを実証している。穂積生萩が語る折口信夫の素顔は圧巻。真実とリアリティーに富む。
幻の名著、ここに復活！唯一の女弟子と呼ばれる女流歌人・穂積生萩の往年のベストセラーを完璧に抄録、解説する。清らの精神で貫かれた男女の濃密な愛の世界。
もくじ情報：１　憑りつき憑りつかれた二人の世界；２　穂積生萩著「私の折口信夫」第一部ダイジェスト；３　性を超えた愛のかたちを生きる二人；４　穂積生萩著「私の折口信夫」第二部ダイジェスト；５　生きている折口信夫に捧げる“愛”；特別付録　折口信夫講演録「万葉集の理想」（全集未収録）

鳥居　哲男(トリイ　テツオ)
１９３７年、京都市生まれ。國學院大学文学部国文科卒業。新聞社、出版社勤務の後、フリーのエディター・ライター。同人誌「裸木」主宰（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）