内容紹介:"政治科学と政治哲学に蓄積されてきた広範な知見に基づいて、デモクラシーに挑戦する。2010年代政治思想の重要書、待望の邦訳。 「デモクラシーこそがあるべき政治体制だ」「政治体制、政治的意思決定手続きは民主的でなければならない」。こうした言説に確たる根拠があるのか。本当に他の選択肢をとることはありえないのか。デモクラシーはツールに過ぎないのではないか。哲学的・経験的な研究を数多く参照しながら、より良い制度評価及び制度選択を構想する。【原著】Jason Brennan, Against Democracy (Princeton University Press, 2016)" 民主主義以…(続く)
民主主義以…(続く)
民主主義以外の選択肢は本当にありえないのか?政治科学と政治哲学に蓄積された「学術的知見」に基づいて議論する、民主主義論の最重要書。
もくじ情報:第1章 ホビットとフーリガン(政治参加で人々は高潔になるか、堕落するか?:ミルVSシュンペーター;デモクラシーの衰退の利点 ほか);第2章 無知で、非合理で、誤った知識を有するナショナリスト(市民が知らないこと;大半の投票者は愚かなのではなくて、無関心なだけである ほか);第3章 政治参加は堕落をもたらす(教育説は事実に依存する;単なる参加は知識を向上させない ほか);第4章 政治はあなたにも私にも力を与えない(リベラリズムと政治的諸権利;同意説 ほか);第5章 政治はポエムではない(記号論的主張の背後にある真実;デモクラシーが表すもの ほか)