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出版社名:みすず書房
出版年月:2024年1月
ISBN:978-4-622-09677-1
P358~698 38P 20cm
世界の見方の転換 2 新装版/地動説の提唱と宇宙論の相克
山本義隆/〔著〕
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内容紹介・もくじなど
コペルニクス地動説の本質とは何であったのか。精確さと概念上の革命性をあわせもち、既存の世界観に対する両刃の剣であった彼の『回転論』に、以降の学者たちはどのように対峙したのだろう。アリストテレスの体系とは異なるよりどころを必要としていたプロテスタンティズムの唱導者たちは、新しい天文学の魅力と脅威にどのように反応したのか。さらに、神学や哲学と自然学の序列に関しても、天文学の新展開がさまざまな議論と潮流を喚起してゆく。レティクス、ゲンマ・フリシウス、オジアンダー、メランヒトンら、『回転論』の含意と格闘した知識人たちの姿を、著者は透徹したまなざしで捉えている。理論と観測事実の関係、あるいは自然学と自然…(続く
コペルニクス地動説の本質とは何であったのか。精確さと概念上の革命性をあわせもち、既存の世界観に対する両刃の剣であった彼の『回転論』に、以降の学者たちはどのように対峙したのだろう。アリストテレスの体系とは異なるよりどころを必要としていたプロテスタンティズムの唱導者たちは、新しい天文学の魅力と脅威にどのように反応したのか。さらに、神学や哲学と自然学の序列に関しても、天文学の新展開がさまざまな議論と潮流を喚起してゆく。レティクス、ゲンマ・フリシウス、オジアンダー、メランヒトンら、『回転論』の含意と格闘した知識人たちの姿を、著者は透徹したまなざしで捉えている。理論と観測事実の関係、あるいは自然学と自然そのものとの関係をめぐる彼らの真摯な葛藤は、プトレマイオス・モデルへの信頼と哲学的・神学的要請に支えられたアリストテレス宇宙論の呪縛の強さを浮き彫りにしつつも、近代科学の胎動期を体現している。占星術の広範な利用を背景として、コペルニクス理論の意義が徐々に深く広く認識されるにつれ、言葉の学問であった宇宙論とその下に置かれた観測天文学との序列がしだいに揺らぎはじめる第2巻。
もくじ情報:第2巻 地動説の提唱と宇宙論の相克(ニコラウス・コペルニクス―太陽系の体系化と世界の一元化;初期のコペルニクス主義者たち―レティクス、ガッサー、ゲンマ;不可知論と相対論―オジアンダーとルター;宗教改革と数学的天文学の隆盛―メランヒトン・サークル)
著者プロフィール
山本 義隆(ヤマモト ヨシタカ)
1941年、大阪生まれ。学校法人駿台予備学校勤務。科学史家。著書に、『重力と力学的世界』(現代数学社、1981、ちくま学芸文庫、全2巻、2021)、『熱学思想の史的展開』(現代数学社、1987、新版、ちくま学芸文庫、全3巻、2008‐2009)、『古典力学の形成』(日本評論社、1997)、『解析力学1、2』(共著、1998、朝倉書店)、『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞受賞、2005、韓国語訳、2005、英語訳The Pull of History: Human Understanding of Magne…(続く
山本 義隆(ヤマモト ヨシタカ)
1941年、大阪生まれ。学校法人駿台予備学校勤務。科学史家。著書に、『重力と力学的世界』(現代数学社、1981、ちくま学芸文庫、全2巻、2021)、『熱学思想の史的展開』(現代数学社、1987、新版、ちくま学芸文庫、全3巻、2008‐2009)、『古典力学の形成』(日本評論社、1997)、『解析力学1、2』(共著、1998、朝倉書店)、『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞受賞、2005、韓国語訳、2005、英語訳The Pull of History: Human Understanding of Magnetism and Gravity、World Scientific、2018)、)、『ボーアとアインシュタインに量子を読む』(みすず書房、2022)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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