なぜ、演劇科でもないのに舞台の上での授業にこだわったのか？なぜ、資格取得のためでもないのにシカトされたりしてまで保育園や養護施設、病変と外へ外へ出て行く授業が繰り返されたのか？なぜ、意味のわからない、ためになるのかどうかもわからないトレーニングを延々とやってきたのか？現実の学生たちを取り巻くひどい「疲れ」と「めんどうくささ」そして「静かなあきらめ」・・・。今、「わたし」への客観的まなざしと楽観的な受容が大事なのではないだろうか。/これまでの大学教育のカリキュラムの中では、見ない振りをされてきたこととあえて向き合う、のんきでおせっかいな学びの場。

もくじ情報：第１章　跳ぶ教室実行委員会の結成；第２章　呼び合う；第３章　集う；第４章　つながる；第５章　孤独；第６章　練る；第７章　競る；第８章　祭りが跳ねて

村中　李衣(ムラナカ　リエ)
山口県に生まれる。小児病棟の子どもたちや、じいちゃんばあちゃんたちと絵本の読みあいを続けながら、読書療法の可能性を探っている。梅光学院大学教授