資本主義は轟音をたてて崩壊する。破綻する日本経済の行方は。オバマ流ニューディールは米国を救えるか。

２００９年の資本主義の崩壊過程は、極めて着実に、そして、ドラスティックに進んでいる。前著『２００９年断末魔の資本主義』で予測したように、資本主義は轟音を立てて崩壊しつつある。一時的にニューヨークや東京の株価が反発したり、さまざまな数字がいくつか好転しているように推移することもあるが、それらは、ごく限定的な現象であり、「揺り戻し」に過ぎない。
もくじ情報：プロローグ　日本経済に関する５つの予測；第１章　オバマ政権に「２１世紀のニューディール」は可能か；第２章　世界はどう動いているか―金融・経済の激動；第３章　オバマ政策はアメリカと世界を変えるか；第４章　「混乱」を超えて目指すべき道；エピローグ　日本とアメリカ合衆国に新たな黄金時代が訪れる

ラビ・バトラ(ラビバトラ)
経済学者。１９４３年インド生まれ。デリー大学卒業後、渡米し、米国サザン・イリノイ大学で博士号を取得。「イラン・イラク戦争の勃発」「ソ連解体」「日本のバブル崩壊」など、世界情勢に関する予測を次々と的中させ、世界的に高い評価を受けている。現在、サザン・メソジスト大学教授