内容紹介:『アナーキスト人類学のための断章』『負債論』『ブルシット・ジョブ』そして遺作となった『万物の黎明(The dawn of everything)』(D・ウェングロウとの共著)などの著作で、常に世の「常識」の刷新を試みてきたデヴィッド・グレーバーが、自身の博士論文の出版を後回しにしてまで取り組んだ「最初の主著」であり、袋小路に入り込んでいる社会理論がそこから抜け出すために仕掛けられた「価値の総合理論」。さまざまな社会の価値体系を記述してきた人類学は、ポストモダンと新自由主義が席巻するなか、批判なき相対主義という罠に嵌っている。その人類学を救い出そうとするグレーバーの当初の目論見は思わぬ…(続く)
内容紹介:『アナーキスト人類学のための断章』『負債論』『ブルシット・ジョブ』そして遺作となった『万物の黎明(The dawn of everything)』(D・ウェングロウとの共著)などの著作で、常に世の「常識」の刷新を試みてきたデヴィッド・グレーバーが、自身の博士論文の出版を後回しにしてまで取り組んだ「最初の主著」であり、袋小路に入り込んでいる社会理論がそこから抜け出すために仕掛けられた「価値の総合理論」。さまざまな社会の価値体系を記述してきた人類学は、ポストモダンと新自由主義が席巻するなか、批判なき相対主義という罠に嵌っている。その人類学を救い出そうとするグレーバーの当初の目論見は思わぬ壮大な思考実験、つまり新たな価値理論の構築へと結実する──「意味の体系(この世界を理解したい)」と「欲望の理論(このような状況を実現したい)」を、そしてカール・マルクスとマルセル・モースを架橋する、のちに複数の怪物的な著作として昇華したグレーバー思想の源流。 もくじ情報:第1章 価値を語る三つの方法;第2章 交換理論の現在の潮流;第3章 行為の重要性としての価値;第4章 行為と反影、あるいは富と力の理論へむけての覚書;第5章 ワンパムとイロコイの社会的創造力;第6章 マルセル・モース再訪;第7章 私たちの夢の偽硬貨、またはフェティッシュの問題3b
もくじ情報:第1章 価値を語る三つの方法;第2章 交換理論の現在の潮流;第3章 行為の重要性としての価値;第4章 行為と反影、あるいは富と力の理論へむけての覚書;第5章 ワンパムとイロコイの社会的創造力;第6章 マルセル・モース再訪;第7章 私たちの夢の偽硬貨、またはフェティッシュの問題3b