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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
石川 達三(イシカワ タツゾウ)
1905年(明治38年)7月2日‐1985年(昭和60年)1月31日。享年79。秋田県出身。1935年に『蒼氓』で第1回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 石川 達三(イシカワ タツゾウ)
1905年(明治38年)7月2日‐1985年(昭和60年)1月31日。享年79。秋田県出身。1935年に『蒼氓』で第1回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
1955‐56年にかけて読売新聞に連載され、大反響の下、流行語にもなった「四十八歳の抵抗」。55歳が停年の時代に、真面目一筋に勤めてきた48歳の保険会社次長、西村耕太郎は恵まれた家庭を持ち、傍目には幸せそうな日々を送っているが、実のところはなにやら満たされない。その心中を見透かしたように社内の島田からヌード撮影会に誘われる。そして一度も恋愛をしてないという焦燥から、耕太郎はバーの娘で19歳のユカリを口説いて熱海の旅館に出かけるのだが―。社会的な地位があり体裁を繕って生きてはいるが、まだ燃え上がる激情も抱えた“ミドルエイジ・クライシス”を描いた普遍的な「男性研究の書」である。