東アジア国際情勢、広まりの遅い水田稲作…。「炭素１４年代測定法」による衝撃の測定結果で、５００年遡る日本列島の全体像を描く。

「炭素１４年代測定法」の衝撃が、これまでの弥生文化像を覆しつつある。東アジアの国際情勢、鉄器がない当初の数百年、広まりの遅い水田稲作、村や墳墓の景観…。五〇〇年遡る“新”弥生時代における日本列島像を描く。
もくじ情報：第二次炭素１４年代革命―プロローグ；新しい弥生の世界へ；鉄器のない水田稲作の時代―「イネと鉄」から「イネと石」の弥生文化へ；なかなか広まらなかった水田稲作；変わる弥生村のイメージ―弥生集落論の見直し；弥生文化の輪郭―前三～前二世紀における日本列島内の諸文化；「イネと鉄」から「イネと石」の弥生文化へ―エピローグ

藤尾　慎一郎(フジオ　シンイチロウ)
１９５９年、福岡県に生まれる。１９８６年、九州大学大学院博士課程単位取得退学。現在、国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学教授、博士（文学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）