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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
井上 章一(イノウエ ショウイチ)
1955年、京都府生まれ。京都大学工学部建築学科卒、同大学院修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手、国際日本文化研究センター教授を経て現在、同所長。専門は建築史・意匠論。そのほか、美人論、関西文化論など多岐にわたる分野を独自の視点から考察した著書・発言で知られる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 井上 章一(イノウエ ショウイチ)
1955年、京都府生まれ。京都大学工学部建築学科卒、同大学院修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手、国際日本文化研究センター教授を経て現在、同所長。専門は建築史・意匠論。そのほか、美人論、関西文化論など多岐にわたる分野を独自の視点から考察した著書・発言で知られる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
福岡に室町時代から残る芸能「幸若舞」の主人公、百合若大臣。この響きと物語の構成に「ユリシーズ」との関係を感じ取った坪内逍遙は、「百合若=ユリシーズ」という大胆な説を1906年に提唱する。はたして、起源はギリシャか九州か。勃興する西洋起源説、さらに想像は中央アジアへと広がる。時代を追うごとに変遷してゆく、百合若大臣をめぐる言説の数々。そしてその流れから次第に見えてくる、天守閣論との意外な共通点。西方への憧れから生まれた日本人の幻想の系譜を、膨大な論説を自在に横断し徹底解明する。
もくじ情報:第4章 百合若とユリシーズ(海の英雄の物語;起源はギリシアか、九州か;京都へつどう碩学たち;ユリシーズを歓迎した時代;聖徳太子はキリストか ほか);第5章 中央アジアへいたるまで(日本的文化受容の可能性;ユリをあやつるイチジョーたち;転機をむかえた百合若論;民俗と、文献と;国文学の鎖国主義 ほか)